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【保存版】満月・三日月撮影のおすすめスポットと撮影の基本

更新日:2023年10月22日



こんにちは!夜景写真家のfabrik_view ( @hom_fab )です。


今回の記事では三日月型・満月型の月撮影におすすめスポットを紹介します。


月撮影にあたり撮影方法と準備(調べておくべきこと)もまとめていますので、撮影のノウハウを身につけたら是非ご自分流にアレンジし、新たなスポットや撮り方を開拓してみてください。


<あらかじめご了承ください>

*月齢上では三日月・満月ではないものも型が近いものは便宜上三日月型・満月型と呼んで紹介します。

*スポットは東京・神奈川エリアが中心です。

*満月・三日月単体ではなく構造物とのコラボが作例になります。

*今回紹介する撮影にあたり三脚は必須です。


【月撮影の基本:月の大小を決める】


構造物と月を撮影する際は、


 月をどの程度の大きさで撮影するか


を知ることが第一歩です。以下の写真を見比べてください。



2枚とも同じスカイツリーのゲイン塔(てっぺん付近)と月を撮影していますが、月の大きさが大分異なります。


何が違うのでしょうか。





答えは被写体と撮影者間の距離が異なります。


左の月が大きく見える写真は被写体(スカイツリー)と撮影者の距離が十数キロ離れています。一方、右の写真は被写体と撮影者の距離は1キロ程しか離れていません。


月は世界のどの場所からみても見え方はある程度一定ですが、スカイツリーは距離が離れれれば離れるほど小さく見えます。


端的にいうと被写体からどの程度離れるかで月の映りの大きさは変わるのです。


そのため、どの程度の距離で月を撮影するかで使用する機材と撮影時間が異なります。


十数キロ離れた場所から撮影する場合は、400ー500ミリ程度のレンズが目安になり、1キロほど離れた距離で撮影する場合は、100ミリほどあれば十分です。


また、撮影時間も異なります。まとめると以下の通りです。


 ☆月を大きく撮影した写真


  ・レンズは400ー500ミリの望遠レンズ

  ・月の出入り前後30分ほど


 ☆月を小さく撮影した写真

  

  ・レンズは100ー150ミリほどの中距離レンズ

  ・月の出入り3時間30分ほど

 


【月齢、月の出入り方角・時間の確認方法】

月撮影で最も重要なのは何時に月が出て、何時に月が沈むかを調べることです。


月の出と月の入り前後30分くらいが撮影チャンスになりますが、撮影対象と撮影者との距離によっても撮影時間は異なります。


この点は前述した通りですが、例として2022年11月8日の満月&皆既月食の日に撮影した1日のフローを紹介します。


・撮影場所:みなとみらい臨港パーク ➡ すみだ側付近

・被写体:ベイブリッジ・鶴見つばさ橋 ➡ スカイツリー


こちらは月が出て3-5分ほどのベイブリッジと月の写真です。

地表に近いため、大気の影響で月も赤く見えます。


さらに数分経過後。月は橋を越えていきます。


月が昇る速度はあっという間!!!


月の出から30分ほど後の写真です。月は鶴見つばさ橋のはるか頭上にあります。


この通り月の出から30分ほどが撮影勝負であることがわかります。


月の出から約3時間30分後、隅田川付近で撮影。

被写体との距離が近いため、月が高度に達した時点で撮ります。


*補足

月を撮影する際は日没の時間も確認しましょう。せっかく撮影に訪れても日が沈まないと明るい月は札駅出来ません。2月と7月では日の入り時間が3時間ほど変わります。



【月の撮影場所を決める】

構造物と月の撮影を決めてたら、次は撮影地を決めましょう。

撮影場所の確認は月の出・月の入りマップがおススメです。https://hinode.pics/moon/


撮影予定地に矢印を置くことで月の出入りする方角にマーカーが引かれているため、例えばスカイツリー × 月を撮影する場合、矢印をずらしながら月とスカイツリーが重なるポイントを探すことができます。


また月の出入り時間もわかります。


目的地を見つけたらGoogle Mapのストリートビューを併用して、撮影地に適しているかどうかも確認しましょう。


月の出入りに関するより詳細な情報は以下の国立天文台のサイトでも参照できます。


【当日の天気を確認する】

せっかく撮影に訪れても雲がかかる天気の悪い日では月をみることはできません。

月の出入り(月が地表に近い)時間帯で撮影する場合は、広範囲で晴れている必要があります。


撮影時期は空気が澄んでいて晴れの日が多い12月-2月が特におすすめです。


天気予報だけでなく細かい雲の動きがわかるSCWなどの情報サイトを活用して、「せっかく行ったのに撮影できなかった!」とならないにように天気は事前に確認しましょう。


◆ 天気予報・観測情報サイト「SCW」 https://supercweather.com/



【月撮影の応用:乗り物とのコラボを撮る】


月丼といわれる月を通過する飛行機の撮影。動体の撮影となりますので、設定とレリーズの準備が必要になります。


撮影場所:東扇島東公園


月とベイブリッジを通過するトラック。

撮影場所:臨港パーク


撮影方法の詳細は以下の記事をご参照ください。



【月撮影におススメのスポット】

ここからは撮影スポットを紹介していきます。

撮影場所はその日の月の方位により、ポイントがズレますので前述したマップを使用して確認しましょう。


☆ スカイツリーと大きい三日月型


・撮影場所:江戸川沿い(松戸市矢切)

詳細は以下の記事を参照ください。


☆ スカイツリーと大きい満月型

・撮影場所:渋谷スカイ展望施設


詳細は以下の記事を参照ください。


☆ スカイツリーと小さい満月(皆既月食)


・撮影場所:隅田川付近


☆ 東京タワーと半月型

撮影場所:勝鬨橋周辺


☆ シンデレラ城と満月型

撮影場所:葛西臨海公園

詳細は以下の記事を参照ください。


☆ レインボーブリッジと三日月型

撮影場所:富士見橋(豊洲ぐるり公園近く)


詳細は以下の記事をご参照ください。


☆ みなとみらいと三日月型

撮影場所:大黒大橋


詳細は以下の記事をご参照ください。



月撮影は奥が深く、今回紹介した被写体以外にも富士山、ゲートブリッジ、工場夜景、新宿夜景など月の大小を調整して様々な組み合わせで撮影できます。


是非オリジナルの月撮影を試してみてください。


いかがでしたしょうか。当ブログでは都内のおすすめの展望スポットやマニアックな夜景スポットも紹介しています。


他の記事もぜひご参照頂ければ幸いです。

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