こんばんは!夜景写真家のfabrik_view (@hom_fab)です。
私がカメラを始めたきっかけは工場夜景でした。今でも川崎市に初めて工場夜景の感動は忘れられません。
今回は6年間撮影してきた経験を活かして、撮影した写真を添えて工場夜景スポットを紹介したいと思います。
撮影には一眼レフ・コンデジや三脚があると撮影に便利ですが、スマホ撮影や鑑賞するだけでも十分楽しめます!興味を持ったらぜひ訪ねてみてください。
【撮影機材】
◆ 三脚(必須)、広角・望遠(撮影場所で装備を変更)、レリーズ(必須ではありません
)、懐中電灯(場所により必須)
・公道など工場の目前で撮影 (広角 - 標準ズームレンズ:12mmー60mm)
・離れた場所(工場夜景を見おろす・見晴らせる公園、橋、公道から撮影:標準レンズ ー望遠:120mmー240mm)
・数キロ以上離れた場所(山からの俯瞰)から撮影(望遠レンズ:240mmー400mm
)
1.神奈川県川崎市:千鳥町、浮島町、東扇島、水江町
2.神奈川県横浜市:磯子区
3.千葉県千葉市
4.千葉県木更津市
5.東京都西多摩郡
6.群馬県安中市
7.静岡県富士市
8.新潟県新潟市
9.新潟県糸魚川市
10.三重県四日市市
11.愛知県名古屋市
12.広島県福山市
13.岡山県倉敷市
14.山口県周南市
15.埼玉県秩父市
番外編.台湾桃園市
****工場は一般観光スポットと異なり、危険もある「仕事の現場」です。最近ゴミ捨てや不法侵入(意図しないことも含む)などの問題も多く聞きますのでくれぐれも迷惑にならないように撮影をお願い致します。また撮影スポットは灯りや人気のない場所もありますので、そのような場所を訪れるときはライトの持参を忘れずにできれば同伴者を連れていきましょう*****
※現在の景観は変化している可能性があるため掲載写真と異なる場合がございます。
ご了承ください※
1.神奈川県川崎市:千鳥町、浮島町、東扇島、水江町
★川崎市千鳥町
川崎駅バス停(川07)から東扇島西公園前行に乗り、15分ほどで到着する「日本触媒前」駅で下車します。バスを降りたら、信号を渡り「千鳥橋」へ向かいましょう。橋からは千鳥運河沿いに並ぶたくさんの工場を見ることができます。日没前に夕日とセットで観るのがおススメです。
千鳥橋から望遠レンズで撮影
千鳥橋全景
千鳥橋での撮影が終わったら「市営埠頭」駅に向かいます。千鳥町1号線道路沿いに10分ほど歩いていくと川崎で最も有名な撮影スポット「日本触媒 川崎製造所 千鳥工場」が見えます。
★浮島
東燃ゼネラル石油前。千鳥町の日本触媒と同じく有名な撮影スポットです。個人的には
★東扇島
川崎駅バス停(川07)から東扇島西公園前行に乗り、25分ほどで到着します。公園まで「東扇島西公園前」駅から徒歩5分で到着します。
対岸にあるJFEスチール東日本製鉄所を撮影できます。撮影距離はありますので200mmほどのレンズを持っていきましょう。また、浜風も吹いていますので長時間露光は難しいです。
★水江町
川崎駅からバスで20分ほどで到着する東亜石油の工場夜景。池上町駅降車して目の前。
今回紹介したのは川崎工場夜景の一部です。陸路からだけでなく工場夜景クルーズに参加したり、首都高速から見下ろす工場夜景など異なる角度から撮影できるので一層楽しみは広がります。
首都高速神奈川6号川崎線から眺める川崎工場夜景
川崎工場夜景クルーズにて撮影
2.神奈川県横浜市:磯子区
JR京浜東北根岸線「磯子」駅から徒歩15分。根岸港からENEOS根岸製油所を撮影。200ー300mmレンズは必須。
ENEOS根岸製油所は横浜エリアの丘から見おろす形で撮影できるスポットも多数あります。
こちらのブログでも紹介しています↓
3.千葉県 千葉市
JR京葉線「千葉みなと」駅より徒歩15分ほど千葉ポートタワー展望台から撮影。JFEスチール千葉製鉄所が一望できます。1986年に竣工した歴史のある展望台です。入場料は420円。営業日・営業時間はウェブサイトを参照ください。
またこのエリアでは千葉ポートサービスの提供で工場夜景クルーズも行われています。2回ほど参加しましたが、普段は中々見ることが出来ない京葉の工場夜景をしっかり眺めることができるのでお勧めです。
クルーズにて撮影。
高炉の全容が見えます。
★市原市の工場夜景
市原市工場地帯(*ヘリコプターからの空撮)
市原市は非常に広大な工場エリアが魅力的ですが、撮影スポットは限定的です。
4.千葉県木更津市
木更津市の工場夜景撮影で有名なスポットとして、江川海岸と内港公園が挙げられます。こちらは内港公園から撮影した日本製鉄の東日本製鉄所です。
アーチ状にかかっている中の島大橋を撮影できることも魅力の一つです。
5.東京都西多摩郡
JR青海線の終点「奥多摩」駅から徒歩5分に奥多摩工業氷川工場はあります。トレッキングや紅葉狩りで有名な奥多摩ですが、工場夜景の聖地でもあります。散策で訪れた際には寄ってみてください。
6.群馬県安中市
JR信越本線徒歩0分駅直結です。駅舎と共に東邦亜鉛安中製錬所を撮影できるスポットで要塞のようなたたずまいです。2021年の発表で2022年春までに焙焼炉の稼働を停止することが発表されました。
7.静岡県富士市
豊富な水資源や広大な土地があることから製紙業が盛んな静岡県富士市。富士市の公開情報によると平成26年時点で54社67工場があるようですが事業所は減少傾向です。
このエリアの魅力はなんといっても工場と富士山をコラボレーションした撮影。
岳南電車「吉原」駅周辺からスポットはいくつも見つけられます。
有名な「ふじのくに田子の浦みなと公園」からの夜景。
8.新潟県新潟市
タイヤ用途で使用されることが多いゴムを補強する添加剤カーボンブラックを製造する旭カーボン社の工場夜景。新潟市東区が公開している「東区産業風景スポットマップ」でも紹介されています。
9.新潟県糸魚川市
明星セメント糸魚川工場の夜景。以前、金沢旅行の際に車窓から見えたこのたたずまいに激萌えしたため改めて訪れました。その名の通りセメント製造の工場です。
10.三重県四日市市
ポートビル14階の展望展示室「うみてらす14」より撮影した四日市コンビナートの工場夜景。東ソーの工場、コスモ石油など素材や石油関連の工場が目立ちます。一般入場料は310円。
うみてらす14の営業時間についてはウェブサイトを参照ください。
三重県観光連盟公式サイトで工場夜景撮影スポットを紹介しています。
人気スポット「大正橋」より撮影
11.愛知県名古屋市
あおなみ線「金城ふ頭」駅より徒歩5分ほど。レゴランドでおなじみの金城ふ頭より対岸にある日本製鉄名古屋製鉄所を撮影。望遠240mm以上を推奨します。
12.広島県福山市
JFEスチール西日本製鉄所を撮影。240mm以上のレンズを推奨します。福山市にある竜王神社展望台から迫力のある製鉄所の夜景を眺めることが出来ます。住宅街から真っ暗の山の中に入りますので懐中電灯を持参のうえ、複数人での訪問をお勧めします。展望台にはベンチも設置してありますがトイレはありません。
13.岡山県倉敷市
鷲羽山公園線水島展望台より撮影。四日市市と周南市に並ぶ日本屈指のコンビナート群で工場ファンのみならずデートスポットとしても有名です。製油所や化学工場が林立しています。300mm以上のレンズを使用すると工場全体のみならず、気に入ったスポットにフォーカスして撮影できます。
詳細な撮影スポットは倉敷市公式の観光サイトで紹介されていますので参考にしてみてください。 https://www.kurashiki-tabi.jp/extra/yoakari/kombinat.html
14.山口県周南市
石油化学、鉄鋼、セメント工場などが立ち並ぶ周南コンビナート。
工場夜景を撮り始めてから初めて訪れた巨大コンビナート群の夜景でしたので思い出深いスポットです。おススメは周南大橋からみる大迫力のコンビナート群です。
周南大橋から撮影
2022年の全国工場夜景サミットの主催都市もこの周南市です。2021年の川崎に引き続き、オンライン開催となったのは残念です。
周南市は工場夜景スポットを熟知したタクシーの運転手も多く、ホテルでは工場夜景鑑賞の部屋も用意しており、町ぐるみで工場夜景の観光を推し進めています。
山口県周南市観光サイトでわかりやすく撮影スポットを紹介していますので是非参考にしてみてください。
15.埼玉県秩父市
雲海スポットとして有名な秩父ミューズパークより撮影。三菱マテリアル横瀬工場が上がる水蒸気と仄かな雲海があいまり幻想的な雰囲気です。大雲海になった時はとても幻想的な夜景が浮かび上がります。
番外編.台湾桃園市
海外に行った際に出会う工場夜景も楽しみの一つです。こちらは台湾の知人の案内で訪れました。海外では工場夜景の文化はないため、知人に通訳してもらい許可を得て撮影しました。詳細は非公開です。
いかがでしたでしょうか。気になる工場スポットが見つかれば幸いです。
【工場スポットの情報収集方法】
毎年行われている「全国工場夜景サミット」の加盟都市は積極的に工場夜景のPRを行っています。各都市のホームページでは撮影MAP等を公開していますので活用しましょう。
また、Twitterやインスタグラムを活用して# 工場夜景 # 工場萌え などのハッシュタグを検索するとたくさんの写真が出てきます。
さて、メジャーな撮影スポットでは以下の7か所にまだ訪れていません。こんなことでは工場夜景ファンとして怒られそうです。
・広島県呉市
・和歌山県有田市
・福岡県苅田町
・大阪府堺市
・兵庫県姫路市
・北海道室蘭
・茨城県神栖市
工場の数は年々減少し、製鉄所、製油所、製紙場を中心に閉鎖とその予定発表が次々行われています。残念ながら広島県呉市の製鉄所は稼働しているうちに見に行くことはかないませんでした。
後悔しないようにチャンスがあるうちに工場は見に行かないといけないなと感じます。
定期的に撮影を続けて2021年には川崎市 x 東京カメラ部主催の「全国工場夜景フォトコンテスト」にて優秀賞(川崎市)を受賞することができました。
Comments