こんにちは!夜景写真家の fabrik_view ( @hom_fab ) です!
今回は「新交通ゆりかもめ」に乗車してスローシャッターを活用した写真を撮影してきました。スローシャッターは低速シャッターともいわれますが、具体的な定義はありません。おおよそ 1/10より長い時間シャッターを開いている設定を目安として、手持ち撮影で努力をしないと写真がブレてしまう設定はスローシャッターといえるかと思います。
新橋駅から乗車します。最後部の席はとても人気なので始発駅の新橋駅から乗車するのがおススメです。もちろん三脚は使えませんが、カメラを固定する小さいスペースがありますのでスローシャッターを切る際にはカメラをスペースの上に置いて、両手でしっかり固定します。
今回使用したカメラは持ち運びに優れた富士フィルムのAPS-Cミラーレス機 X-T100、XC 16-50mm, F3,5 - 5.6, OIS です。
【Note:スローシャッターについて】
スローシャッターを簡単に説明すると、シャッターを開いた状態にすることで光が撮影素子にあたる時間を長くします。いわゆる「ブレ」はシャッターが閉じ切っていない中でカメラや被写体が動くために発生します。擬音で表現すると早いシャッタースピードは「カシャッ!!」と切れの良い音になりますが、スローシャッターだと「カ.........シャ。。。」とスローテンポになります。
また、シャッターを長く開くメリットとして、ISOの値を上げないことが挙げられます。ISOは電磁的に写真を明るくする設定のため、どうしても粗さが目立ちます。
スローシャッターにして光を取り込むことで粗さをを抑えた滑らかで自然な夜景写真を撮影できます。
カメラマンが夜景を撮影するときに三脚を構えているのは、長くシャッターを切る際にカメラがブレないためにするものです。
それでは早速作例を紹介していきます!
【設定:焦点距離45mm、F13、SS0.8秒、ISO200】*Adobe Lightroomにて現像
今回は比較的明るい時間の撮影でフィルターを持っていませんでしたので、0.8秒程で撮影しています。西向きのため夕焼けのオレンジが背景になるので綺麗ですね。
シャッターチャンスは芝浦ふ頭駅 ー お台場海浜公園駅間、つまりレインボーブリッジを通過するときです。レインボーブリッジは通過時は四方が鉄骨で覆われているためスローシャッターで撮影すると上下左右に滑らかで線を映すことができます。
おすすめのアングルはカーブです。
【設定:焦点距離45mm、F6.4、SS1.0秒、ISO200】*Adobe Lightroomにて現像。お台場海浜公園駅側のトンネル出口。車がブレていないのはゆりかもめと近いスピードで同じように移動しているためです。
【設定:焦点距離16mm、F5.6、SS1.3秒、ISO640】*Adobe Lightroomにて現像。こちらは2019年の夜に撮影。夕方の時間とはまた違う魅力があります。
スマホでタイムラプスを撮影(5倍速)するとこちらの動画のようになります。疾走感があって楽しいですね。こちらはレインボーブリッジのトンネル内に入る直前から、スマホを固定して撮影します。もちろん一眼レフで動画撮影するとより解像度の高く、ダイナミックレンジ(明暗差)がしっかり出ている映像を撮ることができまs。
昼間にスローシャッターで撮影しても夜・夕暮れと同じように写真を撮ることができます。ただし昼間に長時間露光にすると、写真が明るくなりすぎて白飛びするなど問題が起こりますので、フィルターを使い光の取り込む量を調整しましょう。
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