コロナ禍で人生初の写真展を開催して思ったこと


1月ごろ想像していた2020年は、夢や希望に満ち溢れたものでした。個展を初開催し、コミケにも初出展を計画、5月は会社を退職し海外へ写真旅に赴き好きなだけ写真を撮る…やがて街はオリンピックで活気づき、春は桜を撮影して夏は花火、秋は紅葉と…そんな彩られた2020年になる予定でした。

2月末にはテレワークが始まり、緊急事態宣言が解除された以降も外出数を制限し、外出中は最大限の注意を払って過ごすようにしていました。それでも収束の目途は立たず、長期化の様相となります。


このまま何もしないと、息が詰まる毎日の中で小さな喜びや目標を立てないと生きていくこと自体が辛くなる気がしました。

コロナウィルスに翻弄され、色々悩みながら写真展開催を実現しました。開催までの7カ月、イベントの準備、開催までの備忘録としてまとめます。


準備開始。そして開催2週間前に延期が決まる

撮影した写真がTwitterを中心にSNSで話題になる機会が出てから個展開催を考え始めました。テレビでも取り上げられたことも気持ちを後押しして2019年の12月ごろに開催を決めました。

それからはとにかく動くだけでした。予算にあった会場をインターネットで探し、月末には会場の見学に行きました。開催を決めたEgo Art & Entertainmentは写真家の幡野広志さんをはじめ、多くのユニークで素敵な写真家さんがこちらの会場で展示をやっていることをネットで知っていましたし、何よりオーナーの人柄が素晴らしかったのですぐ会場を押さえました。


写真展のテーマ設定、展示写真の選定・印刷、ポスター・名刺の準備、備品の準備、撮影していなかったジャンクションの撮影など慌ただしくも準備を進めていきます。

一方1月末からコロナウィルスの話題は日本でも本格的に報道されるようになり、2月も中ごろに差し掛かるとその話題でメディア報道は一色に。それでも開催自体には大きな支障はないと考えていましたし、実際開催の2週間前までは開催する予定でした。


しかし私の勤め先のビルで感染された方がいらっしゃったという報告を受けます。

大きなビルでしたので直接接触した可能性は低そうですが、自分が主催者である以上来場者の方々に感染させてしまうリスクは極力下げなければいけません。


悩みながらも大事をとって延期することを決めました。

再開催の日程を7月に決定。6月は準備に打ち込む

写真展開催に7月を選んだ理由は以下の通りです。

1, 6月中は感染拡大が落ち着いていたこと

2, 8月、9月の台風シーズンが怖い

3, 秋季・冬季の感染傾向が予測できない

4, まとまった休みをとれるのは7月まで

これらの理由から、年内の個展実施には7月がベストだと考えました。まぁ7月も台風のリスクはありましたし、最終的には長い梅雨に巻き込まれますが…笑

ハレパネ:作品タイトルやジャンクションマップの解説のため、パネルに印刷した紙を接着しカットする作業です。印刷には厚紙を使わないと紙が激しく破けると身をもって体験。ACCEAに通いました。


*写真の販売価格設定: 儲けは考えていなかったためプリント・加工にかかったコスト、それを下回る値段を設定。購入されることはほとんど想定していませんでした。


*入場料の設定:300円に設定しました。入場無料の写真展も多くありますが、自費の個展なので

*ジャンクションの人気投票:メイン展示の一つ、東京のジャンクション30か所をまとめて展示したので、来場者の方にはシールを渡し人気投票を行いました。



*今回の個展を実施することになったきっかけ「夕暮れの電線」B0印刷(1030 mm × 1456 mm)。とにかくデカい。印刷代はものすごく高かった.....

「写真展終わるまでに感染状況が小康状態でありますように」との願いもむなしく開催3日前から状況は悪化していきます。開催3日前にあたる16日には都内で感染された方が200名を大きく超え、17日には過去最多の293名をマークします。

開催を決めた以上、周囲の情報に惑わされずやるべきことをやろうと決めていますが、さすがに不安も募っていきます。大したことはできませんが、個人で出来る範囲の対策は徹底しました。

 ・スタッフ、来場者のマスク着用

 ・常時換気

 ・消毒液の設置

 ・混雑時には会場外でお待ちいただく

 ・テーブル、備品のアルコール除菌
















集客はしっかりと。


開催する以上、あまり遠慮せずに告知は行いました。もちろん対策はしっかりとるのが前提です。基本的にはSNSの告知が中心ですが、印刷をお願いしたプロラボクリエイトさんにチラシやポスターを置いていただいたりしました。


写真展開催前にSNSで話題になる投稿ができるかもポイントです。3月の開催前には飼い猫のミイが「テレワークを邪魔する猫」としてSNSで話題になって、個展を宣伝させていただきましたが結局延期....6月は赤い月とスカイツリーを取り上げて頂きました。私の投稿ではなくlivedoorニュース経由の投稿が話題になったので集客効果という意味ではそれほど高くなかったかもしれません。

・Twitter告知

https://twitter.com/hom_fab/status/1273885452311781376















・会場サイトでの紹介

https://egox.jp/2020/06/18/fabrik_view/


・印刷を行ってくれたプロラボクリエイトの案内 

https://www.facebook.com/prolabcreate/photos/a.1063146827049429/3589272914436795/?type=1&theater


・メディア掲載

https://www.likejapan.com/en/entertainment/tokyo-night-photograph/

・友人が作成したメイキング動画

https://www.instagram.com/p/CCr5mdyJJOW/


そして本番当日



長引く梅雨期ということもあり、初日は雨。来場者少なくてもとにかく開催することに意義があるんだ!と腹を括ったとはいっても「誰も来なかったらどうしよう…」と心配は消えませんでしたし、降りしきる雨が一層不安な気持ちをあおります。(現に初日の午前中は家族を除いてどなたも来なかったのですが…笑) 


それでもお昼を過ぎたころから徐々に来場者は増え始め、ご鑑賞に来られた方はクローズまで途切れることなくいらっしゃいました。2日目、3日目も午前中の人の入りはまばらでしたが午後から入り始めるという傾向です。














8年ぶりに会う友人や知人をはじめ、Twitter / Instagramを通じて初めてお会いする方など皆さんとゆっくりお話しすることができてとても充実した時間を過ごせました。


次回写真展を開催する場合は早くても12時開場でよいかなと思います (笑

写真展を開催してよかった。でも心残りでもある

最終的には3日間で100名近くの方に来場いただき、多くの写真を購入いただけました。コロナ前は4日間で150名を目標としていたので、納得のできる結果でしたし、知人だけではなくSNS(Twitter /Instagram)経由で、来場された方も3-4割いらっしゃりSNSの力ってすごいなぁ…と体感。そして来場者の方に写真・ジャンクション・夜景の話ができたのはただただ幸せな時間です。

それでも個展を開催した以上はもっと多くの観てもらいたかったというのが本音です。多くの方に「コロナという状況でなければ行きたかった」というメッセージも頂戴したため、こんな状況にならなければなぁと一層考えてしまいます。

今後も個展・グループ展などを改めて色々企画していますが、その時にこの騒動が終わっているかは予測できません。それでも少しでも世の中が良い方向に向かい、賑やかな未来になるように私自身がひとつずつささやかな楽しみを作っていきたいと思います。

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